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この趣味始め2009~
東独装備集め始め2010~
東ドイツ軍・同国警察装備集めをゆるゆる行う社会人です。
最近はあめいず村さん主催のコスプレイベントにミリタリーコスプレで参加しています。
年に1~2回ぐらいでサバゲに参加したりしますが戦闘力はお察しください・・・()

記事の追記・修正に関してはお知らせを参照ください。

2014年07月25日

東ドイツ軍 年代ごとの装備

今まで、この野戦服は○○年、このポーチは××年といった紹介を個別にしていたので、この記事では自分が所持未所持に関わらず建国から崩壊までの野戦装備を纏めてあげて行こうと思います。
本人もよくわかっていない部分が多くあるのでゆるーく大まかに行きます。指摘大歓迎です。
+1948~1955+
●人民警察(VoPo)・兵営人民警察(KVP)
この頃はまだ東ドイツに軍はなく警察が小銃・自動小銃を持って背伸びをした組織、KVP( Kasernierte Volkspolizei)という日本で言えば警察予備隊?のような組織が東ドイツの軍事組織でした。

装備は制服の上からソ連のアメーバ迷彩上下を着てるのを見たりしますが制服のみの人もよくいます。
腰周りは装備の打刻・スタンプはMdI(内務省)だと思うのですが大戦期に似たものなので代用できると思います。
武器はKar98kに始まりモシン・ナガンM1891/30、自動小銃のStg44なんかも使ってますが予備のマガジンとマガジンポーチはなくストリッパークリップ留めの弾薬入れを着けていたり・・・この辺のソ連の横槍でしょうか。
東ドイツ軍 年代ごとの装備  東ドイツ軍 年代ごとの装備
東ドイツ軍 年代ごとの装備  東ドイツ軍 年代ごとの装備
自分はまだ見つけては居ないのですが上記の武器以外にもPPSh-41(東独名MPi 41)なんかも電動ガンが出てますし遠慮なく使っていいんじゃないかと思いますが、流石にこの辺りの装備をされる方は考証がしっかりしていると思うので余計な配慮だったでしょうか・・・w



+1956~1964+
●国家人民軍(NVA)生誕!レインドロップ野戦服以前の装備
建国から7年目にして軍備がなりました!
おなじみのレインドロップ迷彩もココから!・・・ではなくその前にNVAに正式採用された迷彩があります。
東ドイツ軍 年代ごとの装備  東ドイツ軍 年代ごとの装備 東ドイツ軍 年代ごとの装備
所謂Flächentarn(平面迷彩)、 Blumentarn (ブルメンターン)もしくはしみ柄、フィヨルド迷彩といわれるものです。
この項目では56~64年となってるのですがNVAでこの迷彩の採用時期は58年から64年だったようです。
年代によってスモック形状の上着や見慣れた「服」形状の上着があるようですがどれも詰襟制服の上から羽織るようです。
武装親衛隊のようでカッコいいですね。

この迷彩になると装備もレインドロップと似通ったものになってきて、KVP~NVA過渡期はブルメンタン迷彩に大戦型の水筒や雑嚢だったりするのですが、年代が経つにつれておなじみの形状になってきます。
東ドイツ軍 年代ごとの装備  東ドイツ軍 年代ごとの装備
東ドイツ軍 年代ごとの装備
武器はこの辺りからおなじみのAKの東ドイツバージョン、MPiシリーズが使えるようになります。といっても年代からして7.62mmモデルのMPi-KやMPi-kms、64年付近でMPi-KMになるのではないかと思われます。
ただ丸々MPiに交代された訳ではなく、KVP時代同様に過渡期からこの迷彩着用時はPPSh-41やモシン・ナガンM1891/30のカービンモデルM1938をK 38として、M1944をK 44として正式採用しておりモシン・ナガンM1891/30は狙撃銃モデルがscharfschützengewehr modell 1891/30、SG Modell 1891/30として使われてます。
この辺の迷彩服は高いですが実物が今でもebayや少数ヤフオクで見かけますね。ミルテックからレプリカもでてますしそちらを狙うのもアリかと思います。


+1964~1990+
●レインドロップの登場!国家崩壊まで
ここまで来ると東独のイメージカラー、レインドロップ迷彩となり細かな野戦服の差異ぐらいになります。実に26年も使われていたんですね。レインドロップ万歳!
60年末期型の野戦服・・・といっても国内・海外サイトで画像と説明しか見たことがないのですが。
東ドイツ軍 年代ごとの装備
フォーラムにあったのですがこの野戦服は66年製のようです。
パッと見「普通」のレインドロップにしか自分は見えません・・・w背中部分の布のつなぎ目がほかの野戦服と違うようでしてそこが外観での見分けポイントのようです。


70年代野戦服
東ドイツ軍 年代ごとの装備  東ドイツ軍 年代ごとの装備
上記の60年代末期と違って腕部分のポケットボタンが露出してるのが大きなポイントかと思います。野戦ズボンのふとももサイドポケットのボタンも露出してます。
あと気のせいかもしれませんが70年代の野戦服は60年代末期と比べて、胸ポケットが若干斜めに着けられてるような気もしますが・・・思い過ごしでしょうかね。


80年代野戦服
ここに来ると一気に質が落ちるようです。(東側のお財布状況が垣間見える
東ドイツ軍 年代ごとの装備  東ドイツ軍 年代ごとの装備
上着もズボンもボタンが「隠し」となって生地が薄くなり、裏地にナイロンがつくようになりました。




腰周りは60年代はマガジンポーチ裏にサスペンダー掛けのリングがついていたり、野戦グレーベルトのオスメスが逆だったりと細かい(見えない)差異はありますが、一般歩兵はサスペンダー+ベルト、防護服を背負って、マガジンポーチ、グレースコップケースinスコップ、レインドロップカバー水筒、ガスマスクバックに銃剣、そしてMPi-KMです。
さらに70年80年装備は情報が多くて、手持ち武器と役割でいろいろな装備があることがわかってます。
武器もほぼソ連と同じ構成になっているので
lMG-K(RPK)射手のロングマガジンポーチ+ドラムマグポーチ
RPG-7射手のスコープポーチにピストルに弾頭バックパック(2本入れ)
RPG射手補助の一般装備に+弾頭バックパック(3本入れ)
小隊指揮官?の無線機にマップケース双眼鏡などなど
東ドイツ軍 年代ごとの装備  東ドイツ軍 年代ごとの装備
東ドイツ軍 年代ごとの装備  東ドイツ軍 年代ごとの装備


+1990 UTV+
●正式採用前に国家崩壊
と、いうのが一般的ですが「使われて」は居たようです。
南アフリカへの軍事顧問、海外派遣部隊なんかがそうだった様です。
すごい勝手な予想ですがもしかして人民警察機動隊野戦部隊やジェルジンスキー連隊等の国内組でとくにエリートは使ってたんじゃないかなぁなんて思ってたりしてます。

UTV野戦服
東ドイツ軍 年代ごとの装備
国内でも数多くが出回ったようで語らずともヨシですね。

腰周りは今までの「グレーベルトに通すだけ」を一新しベルトに引っ掛けるようになったみたいです。(英軍のP58?とやらを参考にしたのではと言われてます。
東ドイツ軍 年代ごとの装備
すべてのデザインが一新され手榴弾ポーチも携行するようになりました。
UTVで拘るというのも辺ですが年代設定に合せるならAK74系一択ですかね。


+個人的に+
ズラーっと嘘を多分言ってるところがあると思うのですが個人的には70年80年のレインドロップが多く出回ってると思うので比較的装備は組みやすいかなと思いますが、鬼門は防毒系ですね。だけどもebayやセカイモンを使えばグレーのあのガスマスクバックだけならば2000円もしないで入手できるはずですのでレッツトライ!背中は防護服でなく背嚢を背負うことももちろんあるのでそちらの方が入手しやすいかと思います。
武器はMPi-KM等の樹脂パーツに縛らず、カッチリしたリエナクトならまだしもサバゲぐらいならAKMやAIMSでもいいのではないかと個人的には思います。(リエナクトでも樹脂パーツは厳しいと感じます。

あまりこんな事を行ってると大御所方から「お前ハードル下げ過ぎ」「NVA舐めてんの?」と来るかもしれないのでこの辺で・・・w


長々とした文章にお付き合いありがとうございました。
説明足らずや何言ってんだコイツ・・・?って所あると思いますのでできれば突っ込み等よろしくお願いします。




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この記事へのコメント
東ドイツについてはほとんど知識がなかったので大変参考になりました。
ちなみになのですが、PPshやモシン・ナガンはどの年代まで使用されたのですか?
それと東ドイツ軍の野戦服はどこで手に入れることができますか?
中田商店やMASHを見ても品切れ続出でした。
Posted by 少佐 at 2014年07月26日 14:12
>少佐さん
PPShとモシンは「軍」では50年代には姿を消しているように思われます。
労働者階級戦闘団といわれる組織では軍のお下がりを使うことが多いのでそれよりも長く使っていたと思われます。

お持ちのモシンナガン狙撃銃はSVDが採用されるまで使っていたようなので平面迷彩はもちろんのこと60年代、もしかしたら70年代のレインドロップでも使用できるかもしれません。ですがリエナクトばかりの世界ではないのでまずはレインドロップを着て楽しむのも全然アリだと思います。

野戦服はレインドロップに関しては中田やエスグラに「直接」電話で問い合わせをしています。
目当てのモデルとサイズ、値段を聞いてよければ買い、という感じです。
Posted by kabuzakokabuzako at 2014年07月26日 19:38
わかりました。
ご丁寧にありがとうございます。
Posted by 少佐 at 2014年07月26日 19:58
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